第三商業高校の第1回海外交流プログラムについて
公益財団法人東京三商会では、東京都立第三商業高校がグローバル人材の育成の一環として、生徒の国際性を養うための海外交流プログラムを開始したことから、これを支援するために新たに奨励奨学金事業を設けました。この奨励奨学金事業では、海外交流プログラムに参加する生徒に渡航費や宿泊費、研修費等として一人60万円の奨学金を給付します。高校時代の異文化体験や語学研修が契機となり、自らすすんで積極的に英語でコミュニケーションを図ろうとする態度や豊かな国際感覚を身に付けるなど、東京三商会では生徒が社会有為な人材として成長することを期待しています。
令和7年4月19日(土)
東京三商会では、奨励奨学金の給付対象者を選考するため、第三商業高校から推薦された生徒たちに対して、三商会館で個人面接を行いました。その面接結果を基に、後日奨学金選考委員会を開き、10名の奨励奨学金の給付対象者を決定しました。
5月13日(火)
奨励奨学金の給付対象となった生徒に対し、杉本理事長から第三商業高校の校長室で一人一人に決定通知書を手渡しました(集合写真の杉本理事長の右隣が智片校長先生です)。



8月3日(日)
羽田空港第三ターミナルで出発に際し、東京三商会を代表して尾坂理事より挨拶がありました。


21:55、NH116便で羽田空港を出発し、現地時間の14:50にバンクーバー空港に到着し、入国審査ののちホームステイ先(生徒は2名ずつ、5家庭にホームステイ)に向かいました。
8月4日(月)
この日から、研修先の Cornerstone International Community College of Canada で授業が始まり、午後はバンクーバーのダウンタウンを訪れました。


学校の最寄り駅はGranvilleStation、徒歩3分です。近くにはセブンイレブンもあり、そこで買い物ができました。午前は座学、午後は課外授業や現地学生との交流がありました。日本からの留学生の他、韓国、ウクライナ、メキシコなどの学生たちとコミュニケーションを交わすことができました。 |
8月5日(火)
午前はゲームやアクティビティを取り入れた語学の授業、午後は海外からの留学生との交流を行いました。

学校では、留学生との交流やダウンタウンツアーなど日本ではできない経験をさせてもらいました。特に留学生との交流では、出身地や留学のきっかけが異なることから、話をしていて多くのことを学びました。また授業は少人数クラスなので、自分の意見を発表しやすい雰囲気でした。友達が困っているときには、みんなでヒントを出すなど、授業の環境も良かったです。 |
8月6日(水)
午前は語学の授業、午後はカナダ留学中の日本人の専門学生との交流を行いました。

カナダと日本のギャップについて、一週間を通していくつも体感しました。まず大きな違いの一つとして、時間への意識があります。カナダでは、時間にルーズな場面が多く見受けられました。公共交通機関が予定より遅れることが多々あり、したがって時間に余裕を持ち、時間を意識して行動する場面が多かったです。 もう一つは、歩きたばこや薬物が合法なことです。今回私たちが訪れた一部の場所でも、歩きながらたばこを吸っている人がとても目立ちました。また薬物の臭いも時々漂っていました。その異臭で、体調を崩してしまった人もいるぐらいでした。日本ではまずあり得ないことなので、私の中ではとても印象に残りました。 |
8月7日(木)
午前は語学の授業、午後はグランビルアイランドを訪れ、先生から課せられたミッションについて調べ、翌日の授業で発表しました。左の写真の中央奥は、カナダ出身のデジレ先生、三商の英語指導助手で、現地で合流してくれました。


| グランビルアイランドは観光地として有名ですが、マーケットの中にはいろいろな国の料理や雑貨が並び、歩いているだけで多文化に触れることができました。歩いている人や店員さんまでがフレンドリーで、とても接しやすかったです。にぎやかさと多文化が絡んだ素敵な街でした。 |
8月8日(金)
午前は最後の語学の授業を行い、午後は修了式を行いました。その後は自由行動です。左の写真の後列左端は、授業を担当していただいたSherry先生です。


カナダでは、広大で美しい自然に何度も感動しました。バンクーバーでは海や山がすぐ近くにあり、少し歩けば大自然に囲まれた生活ができます。カナダの人たちは自然を大切にしていて、公園で散歩したりピクニックを楽しんだり、自然と共に暮らしている様子が印象的でした。自然と共に生きるカナダの人々の暮らし方には、学ぶことがたくさんありました。自然を大切にしながら、便利な都市生活と共存している点が印象的でした。 |
8月9日(土)
ホストファミリーとピクニックやパーティー、BBQなどで過ごしました(写真右は、ホームステイ先の朝食です)。



私たちが一週間滞在させていただいたホストファミリーは、とても優しい素敵な家族でした。家族構成は、父と母、娘の三人家族で、私たちは一人一部屋を使うことができました。食事はお米や麺類を頻繁に出してもらえ、毎回お腹いっぱい食べました。しっかり味付けされ、美味しい料理ばかりでした。学校から帰ったあと、ホストファミリーはBBQやブルーベリー畑など、いろいろな場所に連れて行ってくれました。 |
8月10日(日)
16:45、バンクーバー空港からNH116便で羽田に向けて出発しました。
8月11日(月)
19:00、羽田空港に到着、参加生徒は家族や教職員に出迎えられました。
9月20日(土)
三商会館で報告会が開催されました。参加生徒全員と引率の先生のほか、智片校長先生や海外交流事業担当の先生方に出席していただきました。東京三商会の理事や監事、三商同窓会の皆さんが出席する中、参加生徒からはスライドを用いたプレゼンテーションがあり、高校生らしい異文化体験の驚きや、これからの語学学習への意気込みが伝わってきました。




最後に、引率にあたられた後藤先生から以下の報告がありました。
カナダでの一週間の体験で生徒たちの語学力は向上し、英語でコミュニケーションをとることや外国人と話すことが楽しいと感じるようになるなど、大きく成長しました。大人とは違い、若い高校生たちの脳や耳はまだ柔軟なので、この一週間で想像以上に英語によるコミュニケーション能力を身に付けることができました。若いときの海外体験というものが、いかに成果が大きいか実感しました。
さて、カナダから無事帰国しましたが、これで終わりとは考えていません。生徒たちは今回の海外交流プログラムに参加したことをきっかけにモチベーションを高め、商業英検やSTEP英検に積極的にチャレンジしようとしています。また進路希望にも変化があり、強く大学進学を意識しだした生徒もいます。こうした生徒たちが先頭に立って、三商をより素晴らしい方向に導いてくれることと実感しています。今後もこうした生徒たちを伸ばすために、学校をあげて引き続きサポートしていきます。
9月1日の2学期始業式で、参加生徒の代表が全校生徒にカナダでの体験を発表したところ、来年の海外交流プログラムの対象となる1年生のモチベーションが非常に上がりました。英語をはじめ三商での勉強を今まで以上に頑張れば、自分たちもカナダへ行けると実感したようです。このように海外交流プログラムを契機に、校内の空気が変わってきました。
今回は東京三商会の皆様から、貴重な奨励奨学金の給付があったことを心から感謝いたします。これがなければカナダでの短期留学をあきらめる生徒もあったと思います。バンクーバーでのわずか一週間の体験でしたが、三商と全校生徒にとって大変意義の深いプログラムであったと強く確信しています。
9月27日(土)
三商祭では、海外交流プログラムの成果発表の一環として、一人一人の生徒が新聞形式でまとめた報告書が展示されていました。


